インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史-広島市現代美術館-に行ってきた感想

日常
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今日は休みだったので久しぶりに美術館に行ってきました。

場所は広島市現代美術館。岡山からだと車で2~2時間半程度です。

広島市現代美術館

今展覧会は完成までに至らなかった建築物を紹介しています。奇抜なアイデアや構想が元になった建築、未来に向けて夢想した建築、建設を目的にしているというより主義や批評精神を前面に出しているもの、建築可能ではあったものの何らかの事情で実施できなかった建築などです。

展覧会ではこれら”アンビルト”の図面、模型、資料、映像などを見ることができます。

私は建築に関する知識はないのですが元々安藤忠雄の建築などかっこいい建築物
(兵庫県立美術館など)が好きだったので見に行ってきました。

数々の模型や資料を見て建築家の着想やそれらに込めた思いを見ることができました。単純にかっこいいもの、感心させられるもの、これが存在したらすごいと思うもの、いやそれは無理やろと思う奇抜なものなど色々な建築に触れることができて面白かったです。

個人的にはピエール=ジャン・ジルーの2重螺旋の形の高層建築物が面白かったですね。あれを人類が作る日が来るのだろうか😅

一番印象に残ったのはザハ・ハディド氏の新国立競技場です。すっかり忘れていましたが一時期騒がれていましたね。なかなか斬新なデザインです。

一度新国立競技場のデザインに決定されていましたが、予算がかかりすぎるという事でメディアに叩かれて却下されたのを覚えています。

ザハ・ハディド氏個人についてもワイドショー等で批判されていたように思います。

紹介文では国からの許可も完全に取り、あとは建設するだけの状態まで行っていたこと(電話帳のように分厚い建築図面等の資料が数十冊展示してある)。予算の事に関しては各方面からの要望をいろいろ盛り込もうとしすぎて予算が膨れ上がり建築士側が予算を削る案を出しても中々通らなかったことから運営側のマネジメントができていなかったのではといった事が書かれていました。

これだけの新しい建築を行うことは日本にとっても大きなチャレンジになったのではとも書かれていました。

新国立競技場のデザイン決定や建設に関し何があったのか分かりません。(ネット検索すると八百長なんて記事も出てくる)

個人的には元のデザインのほうがオリンピックの遺産(レガシー)になったのではという気がしました。予算を何とか許容可能な範囲に収めて後世に残るチャレンジングな建築物を作るべきだったのではという気がします。

何か選定過程に色々な人の利権やマスコミに踊らされた愚かな決定があったのではと邪推してしまいます。

来年に迫ったオリンピック(おそらくもう数十年は巡ってこない)で日本は何かしらのレガシーを残せるでしょうか。

しかしやはり広島市は遠い!行って帰るだけで半日かかる!🤣

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