【ブックレビュー】幸福のための人間のレベル論/藤本シゲユキ著

レビュー
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こんにちは。ハトです😃

自分が読んだ本の書評をしてみたいと思います。今回の本は『幸福のための人間のレベル論/藤本シゲユキ著』です。


幸福のための人間のレベル論

リベ大の両学長がおススメされていたので買ってみた本です。両学長のYouTube動画ではお金にまつわる知識もタメになりますが、人生論についてもなるほどと思うことが多いので読んでみました。

両学長おすすめ書籍一覧 | リベラルアーツ大学 (liberaluni.com)

Amazonレビューを見ると、合う人合わない人にわかれるようです。タイトルも宗教っぽいですしね😅

私にとっては非常に参考になる一冊でした。私は怒りっぽい性格なのですがこの本は私にとっての”怒りの処方箋”とも言える本になりました。なんども事あるごとに読み直したい本です。

本と著者の紹介

自分と相手のステージがわかると人生が変わる!

著者いわく、人間は「悟っている人」「気づいている人」「気づいていない人」「人でなし」の4つのステージと9つのフィールドの分類・階層分けでき、それは社会的地位や貧富の差とは関係がなく、”気づいていない人”よりも”気づいている人”のほうが、多くの幸せを実感できると言う。

Amazon商品ページより

人の悩みの多くは人間関係が元になっていると言われています。この本は分かりたい他人を理解するために(もしくは自分を理解するために)多くのヒントがちりばめられていると思います。

何かを理解しようとするときに分類わけすることが昔から良くあります。”血液型”や”星座”や”動物占い”などなど・・・

これらは一種の決めつけですし、非科学的でもありますがとりあえず理解できた気がして安心します(何より楽しい😊)。

私もこういう分類わけが結構好きなのでこの本の内容がすんなり入ってきたのかもしれません。この本では上記の通り幸福レベルによって4つのステージと9つのフィールドに分類しています。

著者は藤本シゲユキさん。数々の経歴(バンドマンやホスト)を経て、女性向けの恋愛カウンセラーになった異色の経歴の持ち主です。本書を書くきっかけとして以下のように書いていらっしゃいます。

人が幸せな生き方をするためにはどうすればいいのか?を追求していくなかで、人それぞれ考え方の癖によって滞在する人間レベルのフィールドが異なり、そのフィールドごとに生きやすさや幸福を感じる度合いがはっきり違う事を発見した。

まえがきより

読んだ印象としては文章が読みやすい、大阪弁がときどきでる。割とさらりと読めるが、たまにグサグサきて考えさせられるといった感じでした。

怒りっぽい自分を変えるきっかけになった部分

固定観念からの脱却

本書にある幸福レベルを上げる(ステージを上げる)ためには、以下のようなことが必要と書かれています。

1.「世間体や人の評価」と「固定観念」からの脱却

2.目の前に起こっている現実は、全て過去の自分が選択した結果である

3.客観的思考をする

4.自己肯定感を高める

この中で本書で何度も出てくるのが「固定観念」からの脱却です。

こうでなくてはならない、こうあるべきという気持ちが人間には当たり前にあります。

自分が一番印象に残ったのは以下の怒りを感じているある人の例文でした。

仕事をさぼっている部下に対して怒りを感じる上司

          ↓

なんだよアイツ!仕事さぼりやがって(怒り)

          ↓

この仕事は楽しいしやりがいもあるから、みんな情熱をもって取り組んでくれているだろう(期待)

          

雇ってもらっているんだから、仕事は頑張らないといけない(固定観念)

自分もこういう風に考えることがあるなぁと思いました。

怒りの感情の根源には、「期待」「固定観念」があったということです。

自分の感情の動きを思い出すと思い当たる節が色々ありました。期待の裏には強い主観とみんな同じであってほしいという願望があります。期待が裏切られると悲しみや怒りがおこっていました。

他人に期待しないのはなにか冷たい人間のような気がしていました。しかし逆に期待しすぎな所があったと思います。他人の事は根本的には分かりません。

”雇ってもらっているんだから、仕事は頑張らないといけない”というのは正しい考えだと今も思いますが、そう思っていない人もいるという事に気づくことが大切なんだと思います。

良い悪いではなくそれが自分の固定観念なんだということですね。

原因自分論

また2番目の「目の前に起こっている現実は、全て過去の自分が選択した結果である」という言葉は両学長がよくいっている原因自分論という事と同じだと思います。

自分にとって悪いことが起こった時、それを何かのせいにしたくなるときはありますが(社会のせい、他人のせい、親のせい・・・)そうなるような環境にいた(作った)のもまた自分です。

もちろん明らかに自分に非がないこともありますが、原因自分論で考えることによって客観的思考や次への建設的な行動など良い方向に考えが進みやすいと思います。

他人のせいにしてむしゃくしゃする事も少し減るかなとも思います。

自分や他人を客観的に見るきっかけになる

上の私の例のように共感や気づきがあると本書ははいってきやすいのかなと思います。

本書には”ハッとさせられる”、”なるほどと思う”、”耳が痛い”と感じる文章が多く出てきます。

各フィールドの特徴がかかれているのですが、そこに過去や現在の自分の特徴があって人にはいろいろな面がある、悪いことが重なれば下のフィールドに落ちる可能性を秘めている(逆に言えば上のフィールドに上がることもできる)と感じました。

別に自分のフィールドを上げよう!と強く意識しているわけじゃないんですけどね😅

僕たちには光の性格もあれば闇の性格もあるという言葉が出てきます。

例えば普段は仲良くしていた人が何かのきっかけで態度が変わる、疎遠になるという事があると思います。

そういった場合私の場合結構思い悩んでしまうのですが、その人の今までの態度が上辺だけのものやそう見せたいだけのもので、本来の地(ステージ)がでてきてしまっていると考えることができるようになりました。

もしくはどこまで行っても原因自分論なので、良い悪いではなく原因を自分にあると考えそれをどう受け止めるかを考えることができるようになりました。そういう風に考えると割と気持ちが楽になりました😌

まとめ

長々と書いてきたように本書は私にとっては幸福になりたいというよりは、楽に物事を受け止める為にとか、感情的にならないためにという面で参考になりました。

特に以下のような考え方が生きていく上で参考になると感じました。

「原因自分論」の考え方

「ギブアンドテイク」の考え方(GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代/アダム・グラント著に近い考え方)

固定観念から脱却し客観的思考で物事を受け取る考え方

久しぶりに読み返してみると新たな発見や思い出して参考になる事などが色々あって、冒頭にも書きましたが私にとって何度も読み返したい本です。


幸福のための人間のレベル論

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