前回からの続きです。
じっちゃまこと広瀬隆雄さんのYouTubeで話していた内容を要約しています。
今回はじっちゃまが投げ銭で寄せられた質問に答えているパートです。
前回同様あくまで個人の見解ですので投資は自己責任です。
結構時間が長いので気になった質問だけを掲載しています。
RKT前回の上昇で利確しました。再び下がってますが買いですか?
住宅ローンのオリジネーションの会社。住宅販売が好調になるとRKTも上がる。
今の住宅市場は非常にボラティリティが高い。前に紹介した時は住宅市場はギャンギャンに良かった。その後ほんの少し長期金利が動いたらパタッと勢いがなくなった。
今は少しブームが陰りが見えてる。もう一回くらい来るかも。材木の値段に注目して。上がりだしたらRKTも上がる。
クレイディスイスは買いでしょうか?
2021年のEPS予想が1ドル44セント。現在の株価10ドル98セントでPER7.6倍。安いと思う。
UBSと合併するのではという噂が出ている。 UBSはかつてスイスバンクと合併したので、スイス3大銀行がすべて1つになってしまい独禁法が懸念される。
スイスはプライベートバンキングで有名だが国内市場は小さい。 世界のメガバンクと競争しなければならない。しかしスケールの面で十分じゃない。
以前は秘密口座方式を取っており脱税とかの批判があり今はやってない。オフショアのためのツールとしてスイスの銀行が使われるとかは今はない。
クレイディスイスの収益性かなりいい部類に入ると思う。UBSにも同じことが言える。これは非常に珍しいこと。UBSはいつも儲からない企業だったから今は不思議なくらい儲かっている。
裕福層をがっちりつかんでいる。オールドマネーは結構無視している。中国のドットコムの経営者とか最近リッチになった新興成金に対する食い込みがすごくいい。
投資銀行業務では中国のIPO。プライベートバンクではその人たちの資産を預かる。これしかやってない。
それ以外のサービスをやっていない。他の投資銀行もこの合併がご破算になればクレイディスイス欲しいと思うと思う。
ワクチンが開発されたり、コロナが急速に弱体化した場合、SP500などのインデックスはかなり上昇して行くと思いますか?
何とも言えない。今は金融相場で上がっている。
世間はどこも不景気。中央銀行が企業を助けないといけない。景気が強くなるとFRBが利上げをする。そうなると業績相場に移っていかなければならない。きちっと移行できるかどうかわからない。
とりわけナスダックを中心にバリュエーションは非情に高くなっている。ズームビデオとかAmazonとか一部のネット企業に資金が集中している。
デジタルに1点集中してた資金が拡散する可能性がある。sp500がずっと高くなるかはわからない。
ニコラのニュースは気にしますか?
二コラのニュースとは
米電気自動車(EV)メーカー、ニコラの株価が、10日の米株市場で急落した。ヒンデンブルグ・リサーチが、ニコラが自社の技術について虚偽の情報を発信していると批判するリポートを発表した。
ニコラ株を売り持ちにし、株価が下落すれば利益が得られる企業による同リポートは、ニコラが正常に機能しない製品を完全に機能するかのように見せかけたと指摘したほか、誤解を招く動画を公開し、自社の能力やパートナーシップ、製品について「数十のうそ」をついたと主張した。
ニコラはブルームバーグ・ニュースに対し、「当社は世界で最も信頼に足る企業や投資家によって入念に審査されている。われわれは成功への道を進んでおり、株価操作を意図した誤解を与える情報満載のリポートによって揺らぐことはない」と書面で回答した。
ニコラの創業者トレバー・ミルトン氏もツイッターで、「一方的な虚偽の主張」に対応し、詳細を報告することを約束した。
2020年9月11日Bloombergより
ヒンデンブルクリサーチというショートセラーが出したネガティブなレポート。SECも事実関係を調査するといっている。完成してないEVを偽っていたことは事実かもと思っている。
二コラは常に実力以上に盛ってセールストークするタイプの会社。しかしそれと今後の二コラがどうなるかは別問題だと思う。
先日のGMとの提携のニュースでは株式の持ち合い、資本提携も発表されてる。過去には実力以上の発言をした時期もあったが今はリパブリックからごみ処理車の契約をしたりカッコついてきている。
GMが製作するバジャーはGMのEVシステムを使って作られる。ブランドは二コラ、バジャーだが中身の技術は全部GM。
なぜGMが自分のブランドでEVを売らないか
①GMの社内のポリティクス。GMは内燃機関で大きくなった会社。EVになると社内失業するあるいはビジネスを失う取引先が出るのでGMがEV事業を推進するのは抵抗がある。
同じことはトヨタにも当てはまるかも。だから二コラのような外部のブランドを呼び込んできて彼らに変化のカタリストになってもらう、と考えていると思う。
②マーケティング上の考え方。GMは過去にシボレーボルトというEVを出している。メアリー・バーラCEOはシボレーボルトの工場長だったのではと思う。
ボルトは成功しなかった。そういうブランド構築の上での失敗を痛感してると思う。全部自分でやるのは無理がある。体面を捨てて中身を取れれば良いという算盤があるのでは。
二コラのやらせ疑惑について
メアリー・バーラCEOは18歳の時にGMに入社している お父さんもGMに勤めてた。機械の事は知り尽くしている。その彼女が二コラがいいというならデューデリジェンス(調査活動)とかやってるに決まってると思う。苦労しまくってシボレーボルトで失敗して苦渋の決断で二コラと提携しているのでは。
RIOは短期で伸びるでしょうか?
リオティント(RIO)。鉱山の会社。PER10倍。
鉄鉱石の出荷が好調(主に中国向け)。今後も中期的には業績良いと思う。
石油は価格が上昇すると泡沫なテキサスなんかのシェール企業が増産するのですぐ供給が増えてそれが相場を崩すという構図がある。
鉄鉱石は高層ビル自動車に使われる高品質な鉄鋼を作るための材料でオーストラリア参加ブラジル産でないと使い物にならない。一部独占的な立場にある。
バイデンが勝つ場合の11月以降の見通しを教えてください 金融相場なので今の下げをすぐに取り戻す様な相場になるのでしょうか?
11月には相場は底入れすると思う。ダウンサイドのリスクはあまり大きくないと思う。
ただし大統領選挙の次の年は経験則からして相場環境はあまり良くないという展開を想定している。
8月アメリカのマーケット展望でHEDJを紹介していましたが、バンガード FTSE ヨーロッパ ETF(VGK)はいかがでしょうか?
ヨーロッパETFは全部良いと思う。ヨーロッパはグロースが加速するんじゃないかと投資家が思っているから。
ヨーロッパ復興基金というものに対する合意が形成されて、その原資としてヨーロッパ共同債を出しましょうという事になった。画期的な事。
EUとして一本化することにより弱い国が安心して資金調達できるようになった。今までよりも一歩踏み込んだ財政投融資をできる。
ヨーロッパ全体の成長率を少し押し上げるのではと理解されている。そこら辺のETFは持ってて良いのでは。
今の株式市場はバブル(というか金融相場)だと解って乗ってる訳なので注意を払わなければいけないのはPERの縮小だと思いますが、その手掛かりとしてイールドカーブ形状は気にされますか?
マルチプルコントラクション( 市場参加者の評価が下がり、1株当たり利益(EPS)は悪くないのに株価が上がらない状態のこと。 )。
全米経済研究所が2,3月くらいにリセッションになりました、と宣言をしてから半年たった。
過去のリセッション入り後のイールドカーブの状況と現在の状況を比べて見た時、過去は長、短金利差は拡大している。
今回はすごく小さい。言い換えると長期金利が上昇してない。いつもと違うという疑義感は持っている。
長期金利に着目すれば今の相場が長続きするという事かもしれない。9,10月のマーケットのぎくしゃくをやり過ごせばネット株を物色できるのかもしれない。
長期金利を見るとそう感じる。でもまだわからない。10月にワクチン完成の声がもし出たら全ての前提が崩れるリスクがある。
景気敏感株は大暴騰するかもしれない。長期金利がすごく上がるかもしれない。その場合債権はボコボコに売られるかもしれない。まだわからないので見届けたい。
レーバーデイ明けの様子見を終えてよいタイミングというのは、いつでしょうか?
今年のレイバーデー開けのトレンドはハイテク株売り。もう新しいフェイズに入っていると思う。
レーバーデー明けの新しいフェイズの、詳細や対策について、大統領選までの波乗り方法など、教えて頂けると嬉しいです。
レイバーデー明けに分かった事。一番パフォーマンスが良かったセクターは素材。RIOとかFCXそこらへんがおススメ。
GAFAは調整局面。これからも引き続き調整局面だと思う。
ある時点で10月半ばくらいでこつんとくるかもしれない。ワクチンとの兼ね合いもある。思い込みでこだわるのではなく臨機応変に考えたいと思う。
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