前回からの続きです。
じっちゃまこと広瀬隆雄さんのYouTubeで話していた内容を要約しています。
今回はじっちゃまが投げ銭で寄せられた質問に答えているパートです。
前回同様あくまで個人の見解ですので投資は自己責任です。(広瀬さんは自己責任という言葉は嫌いだそうですが😂)
じっちゃま紹介の銘柄について推奨銘柄とモニタ銘柄どう見分ければ良いか?
推奨銘柄は決算が良かった場合だけ。
IPOした銘柄を紹介しているが、なぜしてるか。IPOした銘柄の多くは数年以内に株価の上昇が起こるという研究がある。
新規IPOがでたらテキパキふだんからモニターした方が良いと感じる。IPOした時の売り出し目論見書(プロスぺクタス、レッドヘアリングス、S1(S1についてはこちらの記事))は膨大な資料。
企業が経営者として開示したくないことも書かないといけない。リスクファクターとか。見るとリスクに対する開示がものすごく多い。
年次報告書は逆でリスクファクターが少なく経営に関する内容がものすごく多い。どっちが使いでのある資料かというとIPOのS1の方がはるかに使いである。
何を開示するかについて弁護士、会社、投資銀行で行ったり来たりしてやり取りを延々とやる。それを知ってるのでIPOの売り出し目論見書を読む。IPO銘柄に関してはモニタ銘柄。
これから荒れるという話がある 利益出てるもの少しづつ手放す考えで良いか?
自分の持ってる銘柄の中で相場が荒れてきたら、ダメな銘柄から順番に切って下さい。利が乗ってる銘柄から切らないで。
ポートフォリオのリバランスをするときは一番勝ってるセクターを減らして一番へこんでる部分へもっていく。正しいと思う。
しかし個人が個別銘柄を取引しているときは良い株もあればぼろ株もある。良い株を売ってしまうとぼろ株だけ残りポートフォリオが汚らしくなる。
相場不安定ですが2、3年の長期銘柄ならテスラ、SAAS銘柄大丈夫か?
大丈夫。我々が直面しているのは9月10月をどう乗り切るかという事。じっちゃまは楽観視していない。
良い決算出している銘柄は売らないというポリシー。これからはみんなのリスク体制の問題。
8月のナスダックの急騰、先日の暴落にはソフトバンクが関連しているとの記事がありましたが?
やってることがトロイ。孫さんもトロイ。彼が買ったバスケットもダサかった。手垢ツキまくった銘柄ばかり。投資の平凡さに驚く。
テスラではなくエッツィがSP500に組み入れられた理由について
今回のスタンダード&プアーズの判断は間違っているのではと思う。EVを販売する時の排出権は決まっている事。
クリーンエネルギーへの移行を助長するために、排出権のトレードを導入してインセンティブをつけて社会全体として進めようとしている。それをテスラが転売して利益にするのは当たり前の話。
GAAPがこうあるべきと認定した標準的な会計基準で、排出権の売買益というものは算入されている。
GAAP(ギャープ)とは 企業の財務会計の作成と報告を行うルールとして定められた”Generally Accepted Accounting Principles”(一般に(公正妥当と)認められた会計原則)の略称である。この会計ルールには各国ごとに違いがあり、「日本の会計原則」とか 「US-GAAP」といった、国を指定して使われることが多い。
Wikipediaより
単なる一企業であるSPがテスラの利益は排出権売却益が入っているから利益の質がーとか言っているが、それを言い出したら指数採用基準なんて骨抜きになっちゃうと思う。
GAAPベースで黒字であることという条件はS&Pが打ち出したのだから自分たちでルールを破っているように見える。
エッツィも悪い会社ではない。手芸品をネットで売る商売。しかしエッツィとテスラは会社の格は全然違う。社会に与える影響も全然違う。
FRBが低金利にしようとしてるのになぜ長期金利は上がるのか?
重要な質問。市中金利とりわけ長期金利は2つのコンポーネントからなっている。
部品①基底部分。政策金利フェデラルファンズレート0~0.25%。非常に小さい。
部品②投資家全般の将来のインフレ率に対する展望、エクスペクテイション、期待、予想、そういったものを反映する。
なぜ金曜日に長期金利が上がったかというと失業率が大幅に下がって、思ったより景気いいじゃんという話になった。景気良いならいつかはインフレくるんじゃないのという事になって部品②の影響で金利が上がった。
レイバーデーからの下落を警戒してポジションを下げようと思うが、タイミングや方法を教えてください。
月曜日はNYは休み。最初の1,2日もしくは来週1週間は相場よく見といて。どのセクターが買われているか。
FINVIZ.COMという無料株式情報サイトがある。
その中にMAPSというタグをクリックすると、どのセクターが買われてるか売られてるか一目瞭然でわかる。1週間ずっとセクターマップを観察してどうもテクノロジーが弱くなってるとか体感してほしい。
その中から次のストラテジーを編み出してください。まだ来週の事は分からない。金曜の引けは良かった。
決めつけることはできないと感じた。長期金利も強含んだがめちゃくちゃ上がったわけではなかった。玉虫色。
長期金利上がってる理由を教えてください。
景気強い。コロナがあっても景気強い。最近出てきたワクチン関係の話題は、唾で診断してくれるキットが出てきている。
識者がワクチン全滅でも簡易キットでコロナ絶滅できると言い始めている。テストで陽性なら家にいるという事を徹底すればいずれキャリアはいなくなるだろうという話。
ウィズコロナというものに関して社会のコンフィデンス(信頼感)はアップしている。
パウエル議長からは低金利続ける、フレームワーク変更するという事が発表された。FRBからは低金利を続けるというメッセージだが、マクロの経済統計から聞こえてくるメッセージは景気けっこう強いというメッセージが出始めている。
GAFAなどは弱点が1個あってバリュエーションがめちゃくちゃ高い事。低金利に依存しすぎている。それが崩れるとグロース株が崩れるかも。
そういうことを考えながら毎日10年債利回りをチェックしてください。利回りがだんだん上がって来る局面ではネガティブ。
年末の金の予想が2,000ドルくらいで結構低い印象だったが?
もし長期金利が少しだけ上がるというシナリオでやばい投資対象はゴールド。
マイルドから少しだけインフレがある状況がゴールドにとって一番悪い。自分のメインシナリオ持っててもいいけどそうならなかった時の事も考えておいた方が良いと思う。
株価が下がった場合投資家のお金がゴールドに向かうというシナリオはどうか?
長期金利次第。先週の木曜、金曜のつらい相場を振り返った場合、金利に対する不安がバックグラウンドにあると思う。金利が原因で下がっていたならすべてのリスクオンアセットがペケになるのでは。
デルタ、サウスウェスト航空、マリオン、ヒルトン等はコロナの影響で下げましたが8月じりじり上げてきていた 初心者手を出して良いか これらはバリュー投資と言えるか?
航空株なんかに投資するのはバリュー投資じゃないと断言したが、その理由はワクチンが出来ても旅行が新型コロナ前の水準に戻るか分からないという考えがあるから。
営業に行くとき直接行くばかりでなくズームでいいという事になるのでは。航空会社にとってビジネスクラスは重要な収入源。いっぱいにならないと利益出ない。
そういうことを考えるとわだかまるものがある。デルタ以外がつぶれてない理由は政府の支援のせい。それが切れたとき大丈夫かと思う。
ホテルは稼働率30%くらい。昔の水準に戻るか真剣に悩む。AirbnbがIPOするが一流ホテルが空いてるのでわざわざ民泊するだろうかと考える。
長期金利は現在0.72付近、今後レジスタンスをブレイクして6月の高値0.9まで行くと株価調整あると感じましたがどうでしょうか?
じっちゃまもそういうフレームワークの中で物事考えている。どの長期金利の水準が株価暴落のトリガーになるかは常にシフトしてると思う。
今はかなりシフトダウンしてる。低い水準でも暴落があると心構えしといた方が良いと思う。それがいくらかは分からない。
一昨年の暮れ、株価暴落があったがその時の10年債利回りは3.2%だった。危険水域のレベルは常に動いてると思う。
長期金利が上がるとバリュエーションの高い銘柄が崩れる理由
ビジネススクールとかで配当割引モデル、キャッシュフロー割引モデルといった妥当株価を割り出すモデルを教えられる。
この際の割引とは金利のことと思ってください。利回りが高い時に何かに投資した時のリターン比率は市中金利を割り引かれて見られてしまう。
市中金利が高い時ハイリスクの投資対象の魅力が下がる。シーソーの関係になっている。
買い増しする際 取得単価を上げてしまうことがあるが気にしなくて良いか?
買い増しする時一つだけお願いは早くして。買い増し時の買いコストが高く平均買いコストがめちゃくちゃ上がってしまうから。
利益が端緒についたところらへんで買うのは良いが、利が乗って上がりきったところで買うのは勧めない。
ロイヤルダッチシェル 現在の株価は内在価値からみると安いと思うが
バリュー投資の観点から言うと、バフェットはエクソンなんかも売ってると思うが間違ってると思う。
じっちゃまは売上高じゃなくてガソリンの消費量を見ている。それほど落ちてない。
ホテルや飛行機の稼働率みたいに落ちてない。今瞬間的に割安になってるかという観点からみると正しい。
バリュー投資においての決算の良しあし見る必要あるか?
あるが、バリュー投資が上手くいくときは何か難があるとき。決算的に言えばなんかの拍子に上手くいかなかった場合もある。
いい決算出し続けてる銘柄だけを買ってくださいとはいえない。ただその場合でもその銘柄を仕込んでそれ以降の決算が改善が見られないのではあれば放置すべきでないと思う。
CHGGどうでしょうか?
決算良かった
第2四半期8/3 EPS 予想 32セント に対して結果 37セント
売上高 予想1.18億ドル に対して結果 1.53億ドル
売上高成長率前年同期比プラス 63%
ガイダンス 第3四半期 売上高予想1.1億ドル に対して新ガイダンスレンジ1.4~1.45億ドル
2021年度 売上高予想5億ドル に対して新ガイダンスレンジ6.05~6.15億ドル
クワルコンどうでしょうか?
第3四半期 7/29 EPS 予想71セント に対して結果 86セント
売上高 予想48億ドル に対して結果 48.9億ドル
売上高成長率前年同期比-0.1%
ガイダンス第4四半期 EPS 予想1.09ドルに対して新ガイダンスレンジで1.05~1.25ドル
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