中国人系作家によるSFを読もう!

レビュー
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こんにちは😃ハトです。

皆さんはSFは好きですか?私は大好きで小説もよく読みます😆

最近は中国人系SF作家の活躍がすごいようです。アメリカでSFやファンタジー作品に与えられる有名な賞であるネビュラ賞やヒューゴ賞も多く受賞しています。

映像化された作品も多くあります。今回は私が最近読んで面白かった作家3人を紹介したいと思います。

テッド・チャン

1967年アメリカ合衆国ニューヨーク州ポート・ジェファーソン生まれ。両親が中国からの移民。

著作は短編集2編と極端に少ないが、他の(中華系)作家にも大きな影響を与えている。

日本でもヒットした映画「メッセージ」の原作になった「あなたの人生の物語」を1999年に発表。ネビュラ賞・ヒューゴー賞短編小説部門ダブル受賞しました。

映画「メッセージ」が本格SFとして作られていてとても面白かったので原作を読みました。他の短編も読みましたが結構難しいと感じました😅(純粋にSFとして書かれていないものも)

「顔の美醜について」という作品が結構記憶に残っています。ルッキズムという言葉を初めて知りました。

短編集しかないのでまずは読んでみても良いのではと思います。


あなたの人生の物語


メッセージ (字幕版)

劉慈欣(りゅう じきん)

1963年生まれ、中華人民共和国のSF作家。山西省陽泉出身。

この人は何といっても「三体」が有名です。全3部作となる大作です。日本では2021年5月に待望の3作目が発売されました。

この作品でアジア人として初めてヒューゴー賞を受賞しました。

世界で売れ(中国でも大ヒット)、日本でも大森望氏の翻訳によって出版され売れ行き好調となっています。

本人は日本のSFやアニメの影響も受けているそうです。

私も三体を読みましたが謎を追っていくストーリーに引き込まれました。アイデアや設定も素晴らしいです。

しいて言えば中国人名が読みにくかったり、ヴァーチャルリアリティ空間の描写が読みづらいかなとは思いました。今第2部を読み中です。

この作品ですごいと感じたのは小説の冒頭、文化大革命から話が始まる所です。

中国人でありながら文化大革命の様子を美化するわけでもなく割と率直に書いている所がすごいと思いました。(検閲とかないんかな🤔)

ちなみに国によって章の構成が違っていて、日本版は文化大革命の部分が冒頭に、中国版は途中にあるそうです。


三体

ケン・リュウ

1976年、中国に生まれ後にアメリカに渡りカリフォルニア州で育つ。

2012年に、「紙の動物園」でネビュラ賞とヒューゴー賞と世界幻想文学大賞の短編部門で受賞、史上初の三冠を達成しました。

この人はテッド・チャンと違い非常に多作で多くの作品を書いています。

2015年に日本版オリジナル短編集「紙の動物園」が発売されました。

紙の動物園は私も読みましたが紹介した3人の中で一番読みやすかったです。

作品もバラエティーに富んでいて表題作の「紙の動物園」のように感情に訴えかけてくるものや、「もののあはれ」という作品では日本人が主人公の話になっています。日本人の特徴をよくとらえていると思いました。

多くの作品で生命や寿命といった壮大なテーマについて描いている物も多く、私は手塚治虫作品を連想しました。すごく引き込まれる作品が多かったです。

映像化された作品もあり前述の短編集に収められている「良い狩りを」はネットフリックスオリジナルアニメシリーズ「ラブ、デス&ロボット」で映像化されています。

また同作品中の「円弧」(アーク)が日本で映画化され2021年6月に公開されています。日本で映画化される事に驚きました。

「円弧」は私もすごく印象に残った作品なので楽しみですね。


紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

まとめ

たまたま最近個人的に中国系の方のSF作品を読むことが多かったので紹介してみました。今後も中国系のSF作家が隆盛してくるのかもしれませんね。

中国は国としてはアレですが面白い作家を多く輩出しそうなので今後も楽しみです。欧米とはまた違った視点をもっていると思うのでその辺も期待したいです。

日本人作家も頑張ってほしいです。(私が読んでないだけで面白い作品も出版されていると思います😅)

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