こんにちは。ハトです😃
今回もじっちゃまこと広瀬隆雄さんのYouTubeの要約です。
短期での米国株投資目的と自分の勉強の為に見ています。
話されていた内容を自分のためにもメモ代わりに要約して載せたいと思います。
興味がある方はぜひ本家の方のyoutubeの方もチェックしてください。
今回はIPOのトレードの仕方についてです。
ドアダッシュとC3.aiのIPO予想
ドアダッシュとC3.aiという2つのIPOが今週ある。IPOのトレードのしかたについて紹介したい。
ドアダッシュについて
ドアダッシュ(ティッカーシンボルDASH)値決め価格102ドルで値決めになった。ドタ勘では136ドルくらいで開くのではと予想。
IPO当日の鉄則を言うと、指値注文入れないで。成り行き注文もできないはず。注文入れないで。
気配が立って最初のトレードが成立した後で注文した方が良い。なぜならやり直しがきかないから。そしてIPOは水物で値段はものすごく変わる。
注文訂正ができなかったらパニックになるので、今から注文を入れておくという態度ではIPO取引は成功しないのでやめて。
C3.aiについて
シースリーエーアイ(ティッカーシンボルAI)。42ドルで値決めになった。64ドルくらいで開くのではと予想。
今から指値注文入れないで。危険なので。静かに気配が経つのを待って。取引が成立した後で注文を入れるように。
IPOの様々な方式について
最近色々なIPOの方式が出ている。ブックビルディング方式は伝統的なやり方。ユニファイドオークションもよく使われている。
ドアダッシュはユニファイドオークション。明日のAirbnbもユニファイドオークション。ロブロックスもそう。ユニティもそうだった。非常にはやっている。
ダッチオークションというのもある。ダイレクトリスティングというものもある。それぞれ解説する。
ブックビルディング方式
需要積み上げ方式。主幹事が売り出し価格をおおまかに示して、投資家に需要を募っていくやり方。セールスマンが口頭でお客さんから需要を聞いてシンジケート部に伝えるという昔ながらの方法。
問題点は価格レンジが硬直的だという事。投資家がとても買いたいという意思表示するにはたくさんの株数を提示するというやり方でしか意思表示ができにくい。
株数競争にエスカレートしやすい。IPOの倍率が30倍50倍になってるという事もある。
需要の株数の競争は、それ自体は非常に無意味な競争。なぜならホットディールになりそうなIPOの場合投資家が自分が欲しい株数の5倍から10倍を提示している。その時点で需要が膨らましているから。
需要の膨らましがさらにまた需要の膨らましを生む。どれが実需でどれが吹かされたオーダーか分からなくなる。
なので蓋開けたら急にバイヤーがいなくなるという事もある。
ユニファイドオークション
もっとモダンなやり方。主幹事証券がウェブポータルを設ける。機関投資家が何ドルまで何株欲しいと両方を書き込んでいく。
シンジケート部長は 株数と価格を全体を見て需要の分布を見て価格を決める。
例を言うとドアダッシュの場合価格設定は当初75ドルから85ドルだった。一度90~95ドルに引き上げられ、最終的に102ドルで決まった。(分布が上値修正された)
ユニファイドオークションの方が、機関投資家が正直に自分が欲しい価格と株数を提示できるというポイントがある。
ブックビルディング方式の場合価格を低めに株数は多めに設定される。値決め価格に比べて初値が高くなりやすい。
証券会社からすればホットディールの株を投資家に配るという事はある種のご褒美、ひいきにしているという事。それに対する見返りも当然要求する。
アフターマーケットで追加注文を入れて株を買い支えてくださいという会話が交わされる。アフターマーケットでの上場初値はおのずとプッシュアップされる。
ユニファイドオークションではそういう優遇はない。上場後買い注文を入れる必要性を感じない。
例として、ユニティがユニファイドオークションで行われた時、上場初値が低かった。上場後買い注文がなかったから、結果として投資家としては60ドル台という安い価格で株を仕入れることができた。
ダッチオークション
1986年頃日本でNTTのIPOがあったがその時採用された入札方式。アメリカではグーグルの時。それ以外のケースでは使われていない。
ユニファイドオークションと似ている。まず機関投資家に株数と株価を聞いて回る。違いは一番高い提示価格を示した投資家から順番に需要を充足していくという事。値段が一番低いところで値決めをする。
ユニファイドオークションでは最多に近いところで値決めする。ダッチオークションの場合べらぼうに高い値段をファンドマネージャーが提示することによるリスクがほとんどない。一番低いところで値決めになる事が分かっているから。
ブックビルディング方式とは逆のインセンティブが働く。それはなるべく高いアグレッシブな値段を提示しようというインセンティブが働いてしまう。需要全体が価格が上の方で提示されるバイアスが働く。思わぬ高値で決まってしまうリスクがある。
ブックビルディング方式の場合、価格が硬直的なので株数でしか競えない。だから倍率が50倍100倍になってしまう。
ダッチオークションの場合価格が非常に柔軟性があるが株数に硬直性がある。べらぼうに高い値段を提示することによりたくさんの株数を得ようとする。
需要の実勢よりも高い値段で決まる恐れがある。ダッチオークションが一番アフターマーケットでの株価の上昇は見込めないと思う。
ダイレクトリスティング
新株の発行を伴わない取引。スラック、スポッティファイ。パランティアなどが行った。
事前のマーケティング行為なし。いきなり通常の株取引と同じように取引を始めてしまう。
実需と引き受け方式がもたらす歪みとの差がない。そういう意味では良い法式。
ダイレクトリスティングの問題点としてはアンダーライティング、つまり大口の機関投資家にはめ込みをしない関係上アフターマーケットでの株価がふにゃふにゃしやすい。
ロックアップ契約がないのでベンチャーキャピタルなど事前に投資している会社はアフターマーケットで自由に持ち株を売却する事ができる。
この手法を選ぶ企業はどちらの方を向いているかというとベンチャーキャピタルの方を向いている。失敗した企業もある。僕はあんまり感心しない。
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