前回からの続きです。
じっちゃまこと広瀬隆雄さんのYouTubeで話していた内容を要約しています。
今回はじっちゃまが投げ銭で寄せられた質問に答えているパートです。
前回同様あくまで個人の見解ですので投資は自己責任です。
結構時間が長いので気になった質問だけを掲載しています。
GAFA解体は深刻な話ですか?
今の段階ではわからない。この話は軽く見ない方が良いと思う。
アメリカのビジネス史は反トラスト法の歴史でもある。ロックフェラー財団、スタンダード石油など、反トラスト法に抵触してズタズタにされた。
JPモルガンは1929年の大暴落の後、証券部門と銀行部門を分ける事になりJPモルガンとモルガンスタンレーにわかれた。AT&Tも独占経営だと言われ分割された。
今ちょうどGAFAも分割論が言われている。経営者は最初楽観視していたがだんだん悪くなった 中長期では重要なテーマ。
以前バイデンになったらPLUG、SBLK、DAC、VMC等おススメでしたが基本スタンスは変わらないか?
バイデンが大統領になる可能性もある。フロリダ州なんかの激戦州。一番重要な州はカリフォルニア州。2番目がテキサス州それに次いでフロリダ州やニューヨーク州。
カリフォルニアとニューヨークは民主党支持。テキサスはひっくり返ることもあるが共和党が多い。フロリダはスイングステート。ここ2日間でバイデンに支持が集まっている。
理由として①新型コロナに対する対応がある。マスク着用しなかった。ホワイトハウススタッフから要請者が続々出てきた。新型コロナに対する認識が甘いという批判。
②ヘルスケアの問題。オバマケアをやり直すという話をトランプ大統領はしている。既往症のある人が保険に加入しにくくなるという規定をもりこもうとしていると思われている。フロリダ州は老人が多い。ヘルスケアの話に敏感。既得権益を放棄したくないのでトランプ不支持に傾いている。
どちらが勝つか接戦だけど、形成はトランプ不利か。有権者の一部は冷淡に見ている。バイデンになったら民主党はインフラ投資を進めていきたいプランを持っている。
AOC(アレクサンドリア・オカシオ゠コルテス)が言い出しっぺになってグリーンニューディールを起草した。廃案になったが、もし民主党の議席が増えれば法案再提出される可能性はある。
ここ数日間のうちに上院も民主党が多数になるという観測がある。下院、上院、大統領が全て民主党になるかもしれない。法案を通す視点からすると非常に有利。
PLUG辺りが伸びるかも。VMC、MLMといった銘柄が買われるかも。
しかし全てが民主党になると株式市場は下げると思う。政治が暴走するリスクが高まったとウォール街が判断するから。
いまGAFA下がってますがどこかで改めて入ろうと思いますがいかがでしょうか?
そういう事もあると思う。シナリオより上位の投資判断として、良い決算を出しているかどうかが最も重要。GAFAの決算はこのところはしっかりしている。GAFAは引き続き抱いとかなきゃいけない銘柄。
EBSホールド中ですが大丈夫ですか?
大丈夫だと思う。これまではワクチンは1つだけではだめで2,3社と完成して初めてワクチンは成功だと考えてくださいと案内してきた。しかし優劣がかなり明確になってきている。
そのニュアンスは頭の中に入れとく必要がある。1番はバイオンテック、2番モデルナ。5週間程リードしている。ほとんど進捗してないとも受け取れる。
アストラゼネカは3番目。今アメリカで完全ストップしている。副反応が出たから。ジョンソンエンドジョンソンはバイオンテック同様スケジュールを前倒ししてきている。
ひょっとしたら3番目がジョンソンかも。EBSはジョンソンエンドジョンソン、アストラゼネカ、ノババックス、ヴァックスアートと取引している。なのでEBSのストーリーはまだ終わっていない。
ジョンソンエンドジョンソンは大統領、元FDA長官スコット・ゴドリーブなども見通しが良いと発言している。ワクチンのデザインはm-RNA技術に依拠しているが他とデザインは違う。FDAは色々なワクチンのタイプがあった方が良いと思っているので重要性は高い。
QRVOに関して見解教えてください。
次の決算は11月。コンセンサス予想は1ドル62。5Gに関するウェブセミナーがあるみたい。
7/29決算
EPS予想1ドル13セントに対して結果1ドル50
売上高7.3億ドルに対して結果7.88億ドル
売上高成長率前年同期比プラス1.5%
ガイダンス 第2四半期EPS 1ドル45に対して新ガイダンス1ドル90
売上高コンセンサス予想8億ドルに対して新ガイダンスレンジで9.25-9.55億ドル
良いと思う。
リジェネロン どのへんで利確すべきか
664ドルをめぐる攻防が考えられる。そこを上に突破したら売らないで突破できなければ売りタイミング。
リジェネロン 承認後生産は増やせるか?
ロシュに生産をお願いしてるはず。そもそもバイオ創薬は生きた生物の中で薬を作るので独自のノウハウを使わないといけない。おいそれと増産できないのではと思う。
IPOした後悲惨な思いでしかない。金食い虫、開発が成功しない。10年くらいたってようやく製品化できるようになった。長いスパンで考えている会社。
10月3週目にボトムが来ると言われていたが?
トランプ回復したので相場も投資家も上を見ている。これ以上押しはないのかなという気もしてる。例えば民主党が提出した2.2兆ドルの景気刺激策が上院を通過しなかったがピースミール・ベース(断片的に?)でやろうとしている。
ナンシー・ペロシ下院議長からすると適当に流して選挙に間に合わないようにして、共和党不支持にすれば民主党の指示が増えると考えているのでは。
物事決めるのは選挙後の方が良い。選挙の後で全部民主党になれば楽勝。なのでハッピーエンドの前に突き落とす局面が来るのではと思っている。
追加の予算が頓挫する。ワクチンは完成し、景況感は明るくなる。長期金利が上がってGAFAやサブスクリプション銘柄がぐわっと売られる。そういうリスクがあると思っている。金利上昇のリスクを忘れないで。
決算を見るやり方ではリーマンショックの下落は回避できたか?
ドットコムバブルの時はドラマチックだった。一番最初に不吉な兆候が出たのは決算だった。EPS、売上高は予想通りの企業が多かったがガイダンスが悪い企業が多かった。
急に設備投資の引き合いがなくなった。前年に2000年問題があって投資ブームがあった。需要がスパイクしたその反動で設備投資がストップした。
決算だけ見てたら楽勝で逃げられた。ドットコムバブルでは無傷だった。
今日チーズケーキファクトリーやハイアットの話をしたのは同じような状況かもしれないと思ったから。みんな倉庫や長距離トラックに投資している。重複投資している。Amazonやショッピファイなど見て大丈夫かなと思う。
10月に入りましたが、待ちのスタンスで良いでしょうか?
10月の第3週くらいから買い姿勢を高める必要がある。過去の経験則の話をすると季節的に10月は仕込みのタイミング。どのセクターが良いか。
銀行セクター。10月月初に買って利食いは翌年5月の上旬。過去10年間そのストラテジーで15.4%の利食い。
証券株。10月月初に買って翌年4月中旬に売ると17.7%で儲かっている。
消費循環。チーズケーキファクトリーとかハイアットとかカーニバルとか。10月上旬に買って翌年6月頭に売ると18.1%の利食い。
工業株。10月末に買って翌年5月中旬に売ると12.7%の利食い。
素材。10月頭に買って翌年5月頭に売ると14.3%。
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