前回からの続きです。
じっちゃまこと広瀬隆雄さんのYouTubeで話していた内容を要約しています。
今回はじっちゃまが投げ銭で寄せられた質問に答えているパートです。
前回同様あくまで個人の見解ですので投資は自己責任です。
結構時間が長いので気になった質問だけを掲載しています。
マネロン問題、JPMどうなるでしょう?
JPMに関してはマネロン問題もあるが、ほかに非常に悪いニュースが出ている。
PPP(中小企業救済プログラム)で米国財務省の代理人としてお金を貸し出す立場にあったJPモルガンの従業員500人くらいが、自分に自分でローンを払ったというスキャンダルが出ている。
非常にダメージング。なのでJPMには触らないで。
この際にベア型ETFで短期の利益を狙うのはどうでしょうか?
そういうやり方もあるかもしれない。2倍、3倍ETFとか。見込み違いかなと思ったらすぐ切って下さい。ハイリスクのストラテジー。
明日いよいよハイリオンに名義変更されますが、ハイリオンについての今後の見解をお聞かせいただきたい。
最近流行のEVのトラックの銘柄の一つ。特別目的買収会社SPACというスキームを使って裏口上場する会社の一つ。
二コラがスキャンダルで株価下がっているので、同じセクターの会社なので大丈夫かと疑惑が出ている。
CEOは28歳の経営者で若い。カーネギーメロン大学の学生の時に最初のEVトラックをデザインしたがちがちの理工系の学生。
ハイリオンのデザインのユニークな点は、今走っている長距離トラックを処分する必要はないというもの。エンジンを付け替えてEVのユニットに置き換えれば良い。ドライバーが新しい操作の仕方を覚える必要がない。
発電方法は圧縮天然ガスを積んでジェネレーターを回して充電する。バッテリーのみにすると、バッテリーをたくさん積まなければならないのでそれだけ積載量が多くなってしまう。
トラックはビジネスとして使うので積載量に余裕がある方が多い方が良い。
小さいスペースでパワフルな発電方法を模索して上記のシステムになった。オンボードでトラック内で発電するやり方が一番パワフルなやり方だろうし、実際パワフルなモーター。面白いストーリーだと思う。
バイデンに決まったら、PLUG,NKLAなどグリーン銘柄買い進めたいと思います。SPAC銘柄はリスクが高い旨仰ってましたが、SPAC銘柄への見解をお聞かせください。
一般論としてリスクが高い。例えば二コラ。二コラを買収したシェールカンパニーを運営していた人は元ウォール街のトップアナリストだった人。GMの労働組合の委員長を務めていた。
全然門外漢の素人が二コラを買収したわけではない。それぐらい自動車業界に通じている人でも今回のスキャンダルは見抜けなかった。
二コラのトレバー・ミルトンCEOは疑惑に対して抵抗していた。GMも批判に対して抵抗していた。(以下詐欺疑惑の記事)
金融分析会社ヒンデンバーグリサーチは10日、「ニコラ、あらゆる嘘で米国の最大自動車企業とパートナーシップを結ぶ方法」と題した報告書で、ニコラに詐欺疑惑を提起した。報告書には、ニコラが過去に公開したトラックの走行映像は約3度の傾斜の丘の上からトラックを下降させて撮影したなどの主張がある。
こうした報告書が出ると、ニコラは米国証券市場で14日(現地時間)まで終値基準で18.39%下落した。
中央日報2020.09.16の記事より
しかし途中からトレバー・ミルトンのセクハラ問題がくすぶりだした。GMも態度を変えてきている。二コラの問題は技術の問題だけでなく経営者としての資質も問題になっている。
大統領は抗体カクテルでコロナから復活するのでしょうか?
リジェネロンの最近のニュース
2日ほど前にリジェネロンが先日今年1月から開発を進めていた治療薬、REGN-COV2抗体カクテルが効いているとのニュースが出た。ウイルスの減少率99%とのこと。
一番効くのは抗体がない、自覚症状がない人で投与すると非常に効き目がある。7日間でウイルスをクリアできる。
大統領選への影響
トランプ大統領が重体になるリスクは低いと思うが、選挙戦には影響が出る。報道官がまず陽性になったと判明して、奥さんも感染しているのが分かった。エアフォースワンにみんな乗っていたのでクラスターが発生していたのでは。
ワクチン関連銘柄や再開銘柄の動向
新型コロナ関連の銘柄をプレイするのはどうなのかということだが、ワクチン株は再注目されると思う。
先頭を走っているのはバイオンテック、モデルナ、アストラゼネカで第3相臨床試験中。なかでもゴールに一番近いのはバイオンテック。今日以降相場になるかもしれない。
元FDA(米食品医薬品局)長官のスコット・ゴドリーブが詳しく言及していたが(彼はファイザーの役員でファイザーはバイオンテックと組んで新型コロナワクチン開発している)、FDAからの承認は大統領選挙の当日までには間に合わないかもしれないとのこと。
しばらくはニュースがない。10月中は承認は出ないかもしれない。当分の間は遊べる。あとはニュース一発。関係者にもわからないようにテストしているのでリークの可能性は低い。
新型コロナ後の再開銘柄、旅行関係、航空会社やホテル会社は今日の大統領のニュースで株価下がるかもしれない。あるいはインドア関連(レストラン)、プロスポーツ関連のドラフトキングなども下がるかもしれない。
REGN-COV2は利くのは分かっている。しかし生産量が絶望的にすくない。どんなに頑張っても30万ドースしかできない。
ワクチンと治療薬の対比で言えばワクチンは億単位で出荷できる。30万ドースは少ない。行き渡らないので業績へのインパクトは限定的と言わざるを得ない。
HMYハーモニー、ホールドで良いでしょうか?
大統領のコロナ感染のニュースは最初はリスクオフ、全部の銘柄に売りプレッシャーがかかる。最初は下目線だが、その次のリアクションとして景気に対する不安が出てくる。
その結果として、①FRBが景気支援策を発表する。②追加の景気支援策がテキパキまとまる可能性。
ゴールドに対してプラスの可能性。抱いていてOK。
regnは上がらず、virは下がりbntxは上がりmrnaは下げてますがどう見たらいいのでしょうか、ホールドでしょうか?
regnは大金星。vir、bntx、mrnaは第3相臨床試験中なのでニュースない。
アストラゼネカは副作用が出たというケースが2件出てきてる。アメリカではまだ試験ストップしている。アストラゼネカはやめて。
グロースは決算が悪かったら売るというは理解できましたが、最近お話されてるバリュー、シクリカル銘柄の売り時はいつになるのでしょうか。
株式のゲームはマルチプルのゲーム。株式というものはEPSの何倍まで買っていい、あるいはPSRの何倍まで買っていいというもの。その倍率がマルチプルということ。
急成長しているグロース株ほど高いバリュエーションで買われている。倍率が高いという事。決算をしくじるという事は売上高やEPSが予想より低かったという事なので、高い倍率で買われている銘柄ほどEPSの未達部分の数十倍でびんた貼られる。
倍率高い銘柄ほど決算しくじるとひどいことになる。一方バリュー株、シクリカル株で決算しくじってもそんなひどいことにならない。理由はそもそもPER、PSRが低いから。
BBBYどうでしょうか?
シーツとかマットとかの家庭用品を扱っている大型ストア。2016年くらいから既存店売り上げがずっとマイナスだったが、今回プラスになったようやく持ち直した。
デジタル、ネット通販に転換した。
これから年末にかけてレイオフが多く発表されると思われますが、株価に影響はあるのでしょうか?
通常アメリカではレイオフ(一時解雇)を発表した企業の株価は上がります。アメリカでは経営者がやってはいけないことがあってクリスマスの直前にレイオフを発表すること。
ダメ経営者の烙印を押される。レイオフが多くなるかどうかは何とも言えない。
続きます・・・
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