【米国株投資】じっちゃまのYouTubeをフォロー。10月8日放送分を紹介②~Q&Aコーナー~

株式投資
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大分時間が空きましたが、前回からの続きです。

じっちゃまこと広瀬隆雄さんのYouTubeで話していた内容を要約しています。

今回はじっちゃまが投げ銭で寄せられた質問に答えているパートです。

前回同様あくまで個人の見解ですので投資は自己責任です。

結構時間が長いので気になった質問だけを掲載しています。


MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法

RPRX 42ドル下回りましたが売りですか?

中規模の売り出しがあった。42ドルで値決めがあり、それを下回った。大惨事にならないと思う。

値決めの水準がめちゃくちゃディスカウントだったら心配していた。マーケティングに苦しんだ形跡はない。公募が発表されてから値決めがされた時のディスカウントは大きくなかった この公募は楽勝で消化されたと思う。

対照的なのはドラフトキングのチャート。65ドルで公募発表。物凄い下で値決めがあってそこから下がった。

ショート筋が利食いした後さらに売り浴びせて利益をさらに狙ったからでは。公募に当たってはこういうヘッジファンドと証券会社の駆け引きが日常的にある。

spacについて、この上場の仕方を証券取引所が認めている理由を教えてください。発行企業体にはメリットがあっても一般投資家にはメリットはほとんどないような気がします

SPACとは?

spac(特別目的買収会社)は空箱だと思ってください。投資家から資金だけ集めて何を買うかはまだ決めてませんよという事。通常は未公開の企業を買収しに行く。

ドラフトキングはその手法を使って裏口上場した。バージンギャラクティックも同様。二コラもspac上場。

投資家にとってのSPACのメリット

個人投資家には普通IPOでも株は回ってこない。未公開株はもっと株は回ってこない。誰かが未公開株の話を持ってきたら100%詐欺。一般投資家がそういったものに投資できるチャンスはゼロ。

不公平なのでspacという仕組みがある。なぜ人気があるかは買わせてもらえるから。ちゃんとアロケーションも来る。集めた金は通常1年以内にファンドマネージャーが投資先を選定してアナウンスされる。株主総会で投票があり可決されれば買収が成立する。

SPACの仕組みと発行体企業のメリット

まず空箱を上場して、買収される側の会社が非公開会社であってもM&Aによって裏口上場できる。逆になぜプライベートカンパニーがそういう経路で上場するかと言えば、株式上場はハードルが高い。きちんきちんと4半期決算が出せるかといえば出せない。

開示条件が色々ある。そういうハードルを越えて正規の手法でIPO上場できる企業は非常に限られている。まだ会社として体裁が整っていない会社が、今投資資金を獲得したいとき1つの獲得の仕方はspacに買収してもらう。それによってキャッシュを得る。

SPACのデメリット

必ず空箱は最初株価は10ドル。アナウンスされた時ストーリーが分かってそこから株価が動き始める。相場の若い段階から乗っていくことができる。それが個人投資家にとっての魅力。

逆に言えばリスクはベンチャーキャピタルファンドやプライベートエクイティファンドが普段負っているリスクやそれ以上の高いリスクをあなたが負うという事。通常それらに投資できるのは的確投資家だけ。金融資産だけで1億以上ないといけない。なぜかというとリスキーだから。

なのでspacはリスキー。被買収企業の中身が分からない状況で投資しないといけない。

ロイヤリティファーマについて

営業キャッシュフローマージンが78%位ある。こういった会社は中々ない。社員30人くらいしかいない。ただ急成長ではない。

50近くある新薬のパテントのポートフォリオを持ってる。著者みたいなもん。分散が効いている。向こう5年から10年の売上高成長率は9%くらい。sp500は年率8%くらい。昨日までの数字では7・8%くらい成長。長期でならしてみれば利益が11ー13%くらい成長します。

テスラについて 大統領選に絡めて

投資初心者の問題点は、自分が咀嚼できる材料、わかる材料だけを金科玉条のごとく抱えて投資判断している。

そうではなくて個々のマーケット、個々の銘柄にとって一番大事な材料、それを理解するように努力してください。

テスラにとってそれは納車台数。それが一番大事なのであって、大統領にだれがなるかとかは関係ない。

公募について

公募イコール悪ではないという事。今回のロイヤリティファーマの売り出しは新株ではない。既存株主、つまりベンチャー投資家、大学、病院などが対象。

IPOしたときには株を何か月か売らないようにしてもらうロックアップという主幹事との取り決めがある。株を我慢して売らなかった。ロックアップ期間が切れた時のタイミングで、みんなが三々五々株を売り始めたら需給関係が崩れる。

主幹事がやることとしてはそれらの売りを引き受ける事。いい決算出ました、ついてはロックアップが切れるので皆さん売りたい人はまとめて面倒見るので売りたいの意思表示をして下さい、そしたら売り出し目論見書を出すのでマーケティングしますといったアナウンスをする。

それ自体はいずれ売り物は来る。五月雨式に来るか、公募という形で主幹事が受け止めてきっちりはめ込んでいくかの違い。公募の方が良い。そうでなければ場でVCが売り物ぶつけてくる。

 

バイオンテックについて

理想で買って現実で売るという格言がある。理想のうちに買って現実のものになったら売るが基本。承認されたらどっかで降りないといけない。

株価にはアメリカ政府が発注した1億ドースだけを織り込んでいる。初回の1億の他に10.5億ドースを各国政府と締結している。それらがどう出ていくのか見極めてからでも良いのでは。

今買うならどの銘柄が良いですか?

短期ならバイオンテック伸びるかも。長期ならサブスクリプション銘柄ならエヌシーノとかは決算発表を注目していきたい。テンバガー候補かもしれない。

最近相場始めた人が直面する問題。過去2、3年は筋のいい銘柄が続々出てきていた。テンバガー黄金時代。ズームビデオ、クラウドストライク、オクタ、ドキュサイン、モンゴディービーなど。

より取り見取りだった。それらの株は3年前はあんまり動いてなかった。今年から相場始めた人はどうするか。すでに8倍になった株を買うのか。それらの株は安くはないのでいやいや買うしかない。

他にも若い企業がいっぱいある。エヌシーノなど。最近IPOされた銘柄の中から毎期決算が良い企業を主に発掘してください。次のスーパースターが出てくる。

グッドアールエックス、ユニティ、Jフロッグ、エヌシーノ。どれが勝者になるか分からない。この中から決算が毎期いい企業が出てくる。

10年債利回りの上がり下がりの仕組みを教えてください

債券利回りは債券価格と逆。債券価格が上昇する時利回りは下がります。債券価格が下がるとき利回りは上昇します。

債券が売られるときは①景気が強い時②インフレの心配があるとき。投資家などが債券を売ると10年債利回りは上昇する。

普段から10年債利回りをチェックすることは大事。PERが高い急成長株は売りたたかれるリスクがある。

個人投資家が機関投資家に勝る点はありますか?

特にないと思うが、1次ソースから自分で情報を取得する癖を付けてください。情報の信頼性、ソースの確かさの方が重要。10Qや10k、有価証券報告書で投資している客が怖い客。

情報はスピードではない。正確性が重要。リジェネロンも抗体カクテルがすごい効くと話題になった。原典を見ると確かにそうだった。

個別株を3~5年15銘柄ほど損切りせずに持つのはどうでしょうか?

そういう発想ではだめです。なぜ自分で予定を決めるのか。未来は誰にも読めない。我々の眼前にある材料、例えば決算それを精査する以外にない。

予定は決めないで。捕らぬ狸の皮算用。素人がやる事。いやしくも投資家になりたいと思うのであれば4半期の決算くらい確認しろと言いたい。

我々投資家がまずやるべきことは誰が努力して誰が努力していないか調べることがまず大事。調べもしないのに間違いないと思って持ち続けている。ばかげている。意味がない。

そうじゃなくてちゃんと銘柄調べて嫌いな銘柄でも考えを翻せばいい。そういう努力をして下さい。それが良い投資家になる第一歩だから。

なぜspacのような上場が可能なのか?

規制緩和があったから。過去においてspacは株主が買収においてストップかけられなかった。法改正でまず株主投票することが義務付けられた。そういう制度変更でspacの評価が上がった。

売上高とEPSの伸びはどちらが重要ですか?

IPOしてまもない会社は利益出ていないので売上高成長率に注目してください。今まで赤字だった会社が黒転し始めた時のEPSの上昇率は素晴らしい。

例えばアマゾンは4半期決算を発表する時にそういった特性を利用して投資家を誘導することが非常にうまい会社。若い会社で利益が出始めた時期は利益の成長率は誇張されやすいのでそれを割り引いて考えることが大事。

ヴァックスアートは大きく下げていますがこのままホールドで大丈夫ですか?

ヴァックスアートはずっと後ろを走っている。まだ第1相臨床試験に入ろうとしている所。バイオンテックが第3相が終わろうとしている。バイオンテックのワクチンが成功したら他のワクチンの臨床試験はできない。

そろそろ心配した方がいいんじゃないんですかという事を言っている。みんな意見を変える、頭の切り替えが遅い。飛び込んでくるニュースに対してきちんと向き合って、ラジオのチューナーを動かすみたいに意見は微調整していくもの。

意見を決めてしまって考えストップ、進歩無し、第一印象だけを抱えたまま死んでいく投資家が後を絶たない。僕の相場観、判断なんかあてにならないと言っている。

常に意見修正して現実を受け入れてポジション調整をやっていける投資家が良い投資家。

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